アコルトの松尾雅彦さんの本です。なにか、美術書を見るような、美しく、そして力強さを感じさせる本です。
プロローグからして、凄みがあります。松尾さんご自身が文字通り骨身を削って得てきた秘伝を、「しかし、酵母は人類共通の財産」と言い切るあたり、圧倒されます。
今日も、とあるところでSさんという方とお話しをしたのですが、彼女もアコルトさんのパンの大ファンなのです。「お店にいくと、いつも娘さんが最高の笑顔で接客してくれて、娘さんのその顔を見るために買いにいくようなものなんですよね~」と言っていましたが、それを聞いて、僕もなにか自分のことのようにとても嬉しかった。
流されず、信念をもっていいものを作る。そういう松尾さんや西野さんの「生きざま」は、スタッフみなさんの内からも滲みでているのだと思います。
本なんか、誰でも書ける時代。でも、こういう本は、何かひとつのことにほんとうに人生をかけてやってきた人にしか、作れない本です。