セラピーにおいては、クライアントとの間で話したことは、どんな些細なことも、死んでも口外しない。守秘義務などというまでもなく、それがセラピストがクライアントを守るということのいちばん基礎の土台だ。それなしに、相手の信頼を得ることなど決してできない。
言っていいことと悪いことは、セラピストが決めるのではない。クライアントにとって大切なことであれば、人から見てどんなに些細なことでも、慎重にならなくてはならない。
それは、セラピーでも、ビジネスでも人間関係でもみんな同じだと思っていた。 だが、違ったようだ。世間で言う、「信頼する」っていうことは、こんなにも軽々しいものであったかと、ただ呆然とするばかり。
それが本当のことであれ、ウソであれ、間違いであれ、そういう意味で言ったつもりはないということであれ・・・一度流れた情報は、もう止めることはできない。
殴られた傷ならやがて癒える。傷つけあった言葉もやがて挽回できる。
でも、いったん流した情報は、どんなに後悔しても、相手を永遠に苦しめ続けてとどまることがない。