聖なる夜の日――
元タレントの飯島愛さんが亡くなったというニュース速報をテレビで見ました。
僕は、以前にテレビの深夜番組にレギュラーで出演させていただいたことがあって、そのときに、飯島愛さんと、二回ほどお仕事をさせていただきました。
僕のような、プロダクションに属さない一般人がテレビ番組にレギュラーで出ると、とっても冷たい待遇を受けるものです。そりゃあそうです。素人がプロの土俵にのこのこと上がりこんでくるわけですから。
オンエアではわからないけれど、ほとんど誰にも相手にしてもらえないなかで、所在なく、孤独な気持ちで、僕はがんばっていたのです。フォレストの長倉さんと誓い合った「どんなことをしても、必ずコールドリーディングをヒットさせよう!」という目的があったから、最後までがんばれたのです。
そんな中で、飯島愛さんだけは、ざっくばらんに僕に声をかけてくれました。タレントの気取りのようなものは、微塵もなかった。
二度目にお会いしたとき、「以前にもご一緒させていただいたことがあるんですよ」と僕がいったら、「うん、覚えてますよ」と答えてくれました。「センセイ、この間は、こんなこと言ってたじゃない」などと、数ヶ月も前のことなのに、内容までちゃんと覚えていてくれて。
面白くないことやつらいことがいろいろとあったテレビ番組出演の仕事の中で、飯島愛さんがかけてくれたあの温かい言葉だけが、僕のひそかな嬉しい思い出なのです。
ギルバート・オサリバンの曲に、"Christmas Song (I'm not dreaming of a white Christmas)"というのがあります。
僕は、ホワイトクリスマスなんか夢みたりしない。
ロマンチックで楽しいクリスマスなんか望んではいない。
僕が、一日中、夢みているのは、
みんなが心安らかにすごせるクリスマスだ。
恐れの中に生きている人たちにも、
安らかなクリスマスと新年が
もうすぐ訪れますように。
――というような意味の歌詞です。
聖なる夜――
この瞬間にも、世界中の、孤独や苦しみの中にある人たちに、どうか安らかなときが訪れますことを。
PEACE BE WITH YOU ALL