アラフォーというよりは、アラフィフに近いボクなのでありますが、アルバムなんかでも、新しいものよりも、若いころに聞いていたもののほうがしっくりくる。
それは時代についていけないおじさんのノスタルジーだとか、オレも昔は若かった的な、古きよき時代を懐かしんでいるというような消極的な気分ではなくて、やっぱり自分の肌にあうものはあうというか、いいものはいいというか、そんな感じなのです。
いいものは、新しいとか古いという時間の枠組みとは関係なくその魅力を輝かせます。
『かぼ』を書いているときにも、ボクの中にテーマ曲がありまして、それが、アール・クルーの「ダンス・ウィズ・ミー」。オーリアンズの名曲をカバーしたものなんですが、オリジナルを凌駕しているという評価が少なくないし、ボクも断然そう思います。
さわやかで、清々しくて。さりげなく切ないフレーズがちょこっと入ってきたりして。
爪ではなく指の肉ではじくアール・クルーのガットギターの温かい響きは、ダンスというよりは、何か天使のささやきのように聞こえてくるのでした。